【講演会】オンライン・リモート、コロナ禍が生んだ新しいビジネス環境

仕事

こんにちは、ゆーじです。

単身赴任をしながら製薬会社のマーケティング部で勤務しております。

 

 

2018年の通常国会で「働き方改革関連法」が成立して以降、各企業が一斉に自社の労働状況の改革に乗り出した。しかし、2020年の冬から跋扈しはじめた新型コロナウィルスの影響により、多くの企業は自宅でのテレワーク、所謂、リモートワークを余儀なくされるようになった。

 

つまり、コロナ禍に伴い時代が大きく変わっています。乗り遅れないためにも早めに現状を理解して先に効率よく動き始めた方が良いと思います。

 

 

 

これは首都圏を中心に従来の通勤状況に大きな影響を与えただけでなく、従業員の勤務意欲負担軽減に伴い重要な働き方改革を促す転機となったことは間違いない。

 

 

 

今回はこれまで企業主体で実施されてきた従来の集客型講演会を例にとり、その運営方法や効果面で大きな変化を確認致しましたので共有したいと思います。私は長きにわたり製薬業界にて勤務しております。今回ご紹介するのは私の業界での事例ですが、基本的にどの業界も全く変わりませんので是非ご参考になさって頂ければ幸いです。

 

オンライン・リモートとは

 

従来、講演会やシンポジウムと言えばホテルや施設などの場所を借りて開催することが一般的だと思いますが、リモートとは既にご想像の通り、基本的にweb上で開催しますので、講演会に参加される、座長、演者のような役割者だけでなく、一般聴講者も会場へ足を運ぶ必要がございません。PCのネット環境さえあれば自宅や勤務先から簡単に参加できる仕組みとなっております。

 

 

 

開催の方法は様々ですが、特に今回はオンライン完全リモートに拘って開催した方法が効果的でしたのでご紹介したいと思います。

 

 

 

オンライン完全リモートと通常のリモートの違いですが、座長や演者のような役割者飲み特設スタジオにお越しいただき開催するパターンです。通常、我々の業界では医学学会などでこのパターンが多いようですが、昨今は完全リモートで海外の演者も来日せずに開催に踏み切るケースが多くなって参りました。

 

 

 

 

 

 

私は通常の医師面会も自宅からリモートで実施しており、コロナ禍以前と比べ飛躍的に面会数が増え、効率的に業務が遂行できています。また、自分の時間が増えるのも大きいです。

 

 

 

 

 

オンライン・リモート講演会の仕組み

 

 

講演会の配信方法は大きく分けて3通りです。一般的に「ZOOM」を用いています。

 

 

①「ZOOMを用いたウェビナー開催」

②「ZOOMの講演会キャプチャーをon lineにて3rd mediaから配信」

③「予め撮影しておいた動画を3rd mediaから配信」

 

 

我々はこの3つのパターンを状況に応じて使い分けておりますそれぞれメリット・デメリットがありますので下記に紹介したいと思います。

 

 

 

メリット

・自社のみで開催可能

・費用はほZOOM契約費用のみ

 

 

デメリット

・全て自社で賄う必要がある

・事前案内も自社のみ

・3rd Mediaとの連携ができない

・ベンダーに依頼できる

・3rd Media接続が可能

・3rd Mediaからの案内も可能

・視聴ログの入手が可能

・アンケート調査も可能

・費用がかかる

(ベンダー・3rd Media)

・ZOOMと配信に時差が生じる

(30秒)

・ベンダーに依頼できる

・3rd Media接続が可能

・3rd Mediaからの案内も可能

・視聴ログの入手が可能

・アンケート調査も可能

・撮影の手間がかる

・録画映像の審査が厳しい

(医薬業界)

 

 

 

 

ベンダー

 

所謂、配信業者さんです。

 

 

 

上記①のようにZOOMでのウェビナー開催であれば自社のみで開催は可能ですが、②を選択する場合や②③のハイブリッド型(同時配信)の配信の場合は必要不可欠であり、強力なビジネスパートナーとなります。

 

 

我々は「V-cube」「Jstream」と言った業者さんと深いお付き合いをさせていただいています。

 

 

3rd Media

 

一般的に3rd メディアと呼ばれているのは下記にお示ししているものであります。これらのメディアとうまく連携を図ることにより、web講演会の集客や情報配信をより強固なものにすることはビジネス上不可欠です。

 

Pied Media

 

 

企業が広告費を支払いweb上でメディアの掲示板に掲載してもらうことができる。主な役は、製品やサービスを不特定多数の顧客に認知させることであり、既存顧客だけでなく潜在顧客や自社に興味を持っていないその他の消費者とも接点を作ることができる。

 

 

具体的に我々の業界では講演会のプログラムを事前に掲載していただき、事前参加登録をお願いしています。講演会当日はメディアのサイトかも同時にon line配信を実施し、広く視聴いただいています。また、予め顧客リストを共有して特定の顧客のみの配信を実施することもあります。また、事前に収録した動画を配信することも可能である。

 

 

 

講演会終了後、ご視聴いただいた方に対して予め用意していたアンケートにご協力いただき、講演会視聴ログと合わせてアンケート結果を入手することが多いです。

 

 

 

また、Pied Mediaの特徴としまして、顧客から得られたアンケートの結果を現場の営業担当と共有することが可能であり、実際の営業活動に活かせる点です。

 

 

 

我々の業界では、「M3」「ケアネット」「日経メディカル」などが有名です。

 

Earned Media

 

 

Earned Mediaの目的は消費者を共感させることです。簡単に申し上げれば、口コミの連鎖を作ることです。

 

 

 

ただし、ブランドの認知度向上や商品の売り上げ増加への効果が期待されているが、一方では直接的なプロモーションが難しく、企業側からのコントロールが不可能であるため、批判の声や誤った情報が飛び交った際に、情報が拡散されるスピードの速さとその広がりに翻弄される企業も少なくないと言われています。

 

 

しかし、我々はPied Mediaとバランスよく活用させていただいています。医療業界では医療従事者同士の口コミが大きく影響することがあり、営業担当者の宣伝スピードをはるかに上回る事例がいくつもあるからです。Pied Mediaと同様にweb講演会をベンダーを通じて同時配信しアンケートを実施します。ただし、Erned Mediaは基本的に入手したアンケート結果を営業と共有することは難しく、それを現場で展開することはできません。

 

 

 

得られたアンケート結果は我々がプロモーションする基盤となり、新たに舵を切る際の材料として活用します。

 

 

Earned Mediaのもう一つの特徴は、自社サイト、つまりOwned Mediaへの積極的サポートが可能になる点です。前述したPied Mediaはそれができません。講演会後にアンケートを実施し、必要に応じた集団を自社サイト(Owned Media)へ誘導します。

 

 

勿論、視聴ログの回収は可能です。

 

 

 

我々はメドピアを利用しています。

 

 

Owned Media

 

 

 

自社サイトです。コロナ禍の影響おあり、昨今の自社統計では約70%の顧客は営業担当者からの情報提供を好まず、自身で関連サイトから入手を希望される傾向にあります。これに寄与するのが自社サイト、つまりOwned Mediaとなります。

 

 

 

我々はweb講演会を展開する際、自社サイトからも入室いただけるように工夫しております。その際は事前に自分のアカウントを作成しておく必要があります。

 

 

新たしいビジネスモデル(オンライン講演会)

 

 

働き方改革の一環として進めてきた新しいビジネスモデルですが、2020年に入り新型コロナウィルスの影響もあり急激に加速している。その一つがリモートワークであり、リモート講演会である。

 

 

 

 

従来は移動や時間調整に大きな負担を強いていましたが、リモート開催へ移管することにより大きく解消しました。ここで改めて節約できたものを明確にして、今後のリソース配分を鑑み何ができるのか確認してみたいと思います。

 

 

 

 

 

しかし、少しの工夫も必要です。

 

 

 

 

 

 

節約できるもの

 

移動時間

 

役割者や参加者(聴講者)の移動時間が削減されるので、仕事を早く切り上げる必要がなくなり、開演時間まで自身の時間を使うことができるようになった。また、多くのweb講演会は追いかけ再生が可能になるので、開始時間に間に合わなかったとしても初めから再生聴講できる点は大きな価値となっている。

 

 

働き方改革を進める企業側としても、社員の移動時間や残業時間の削減に直結して大きな成果となっているようです。

 

コスト

 

従来型の講演会ではホテルなどの会場費が必須であり、開催側として大きな負担となっていたが、web開催となればその必要はなく経費削減に貢献している。また、役割者や参加者への交通費も同様に大幅に節約できるようになった。

 

 

 

一方、人件費も一定数のみで収まり、こちらも大幅な削減となったり、講演会終了後に催していた情報交換会などの立食パーティーも不要になった。

 

 

立食パーティー

 

 

 

一般的に講演会の後に情報交換会として催していましたが、個人視聴となることで不要となりました。この機会でコミュニケーションが取れていた営業担当者は、間違いなく今後は新たな工夫が必要になります。

 

 

 

新たに展開できるもの

 

 

 

オンライン・リモートにより削減できた時間の有効利用
オンライン・リモートにより削減できた費用を別の投資に回す
聴講者の正確な管理(視聴ログの解析)
アンケート回収
Owned Mediaへの誘導と会員促進

まとめ(オンライン・リモート講演会)

 

 

 

コロナ禍が結果的に追い風となり大きくビジネスモデルが変化している。特にwebを用いたリモート講演会がその代表的存在である。働き方改革という点でも、社員の残業、無駄な移動時間を削減できるだけでなく、講演会に直接関与する役割者、参加者の時間をも大幅に削減することが可能となった。これは企業側にも顧客側にも大きなメリットとなりそうである。

 

 

 

今後アフターコロナとなった後もこの新しいビジネスモデルは継続し、さらに加速化して行くものと考えます。リモート講演会に参加した方々は異口同音にこう言います。「これは革新的ですね。自分の時間を有効に活用できるのは極めて大きいです。」と。

 

 

 

新しいビジネスモデル、今回はリモート講演会を取り上げましたが、あなたの新しいビジネスの参考になったのであれば大変嬉しく思います。

 

 

 

こちらの記事も参考にしてください。
集客できないweb講演会の原因

 

 

 

 

 

 

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